失敗しがちな勉強計画の立て方

読書

こんな人にお勧めの記事です。

  • 勉強計画を立てても、計画を立てるだけで満足してしまう方
  • 失敗しない計画を立てたい方
  • 計画通り進まないので、計画を立てること自体が面倒になっている方

私のびすは、下記のように短期で集中して学習することが得意です。

  • TOEIC500点→760点(3ヶ月)
  • 簿記初学→簿記2級合格(1ヶ月)
  • エクセル関数を使える→VBAを習得し実務で使用(1ヶ月)

こんな私が、自身の経験を踏まえながら、失敗しがちな勉強計画を立てないために注意すべき点を3つに絞りお伝えします。

皆さん自身が失敗しがちな計画を作っていないかというチェック項目として活用いただければ幸いです。

今回参考にした本はこちら↓

倒れない計画術 まずは挫折・失敗・サボりを計画せよ! [ メンタリストDaiGo ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2021/10/9時点)

この本では失敗しないための計画術として計画を作成する際に注意すべきことが書かれています。とても読みやすく、具体的事例もあって読みやすい本でした。(感想を書き込みながら読書をした結果1.75時間でこちらの本を読み終わりました。)

それでは早速本題に移ります。失敗しがちな勉強計画に共通するポイントは次の3点です。

失敗しがちな勉強計画に共通するポイント

  1. 勉強をするべき自分なりの理由が明確でない
  2. Macの原則があてはまらない
  3. 勉強時間を確保するためにやめることを考えていない

上記3点に当てはまる点がないか意識しながら自分の勉強計画を見直してみてください。

勉強をするべき自分なりの理由が明確でない

勉強するべき自分なりの理由が明確でないとはどういうことでしょうか?

これは勉強することで自分が享受できるメリットに自分自身で納得できていないことがあるということです。言い換えれば、同じ英語を勉強するという目標を持った場合でも、英語を勉強する理由は人それぞれということです。

例えば、

目的方法
Aさん大学に合格するために英語で点数が取りたい単語や文法を覚えてリーティング能力を磨く
Bさん英語で世界中の人と会話を楽しみたい最低限(中学レベル)の単語と文法を覚えた後は英会話

上記のような目的の場合、Bさんが細かい時制や文法を気にして、これらが完璧になってから英語を話そうと思うと本来の目的からは遠回りになってしまいます。結果として英語を勉強するモチベーションを失ってしまうでしょう。逆にAさんが英会話教室に通って英語を話せるようになっても試験で高い得点を取りたいという目標に対しては遠回りになってしまいます。

どちらの場合でも、目的を達成するために適切な勉強方法を取れない場合は、成果が思うように出ません。

私の場合も漠然とVBAを学びたいなと思っていた時にはなかなか身につきませんでした。しかし、経理部へ移動しVBAを習得することによる効果(会計の知識が浅くても部署内で役に立てる)を実感できました。この作業はVBAで自動化できないか?という視点で業務を観察することで、少しずつ知識が増え、1ヶ月で1人の業務時間を合計20時間削減する自動化に成功しました。(主にデータの移動の自動化。コピペや関数による数値の抽出)

Macの原則が当てはまらない

Macの原則とは「Measurable:測定可能性, Actionable:行動可能性, Competent:適格性」の頭文字を取ったものです。Measurable,Actionableの2つの要素だけでも無いよりは計画通りに進みやすくなります。それでも三つ目のCompetentがないと感情に行動が大きく左右されてしまいます。その理由を納得しやすくするために、それぞれの要素を簡単に説明します。

測定可能性

1つ目の要素は、目標が数字として測定可能なことです。

例:大学受験の場合、志望大学の平均合格点数を調べる。(60点と仮定)

受験日までに直近10年の過去問で平均70点取れる実力を身につける。

行動可能性

2つ目の要素は、目標を正確に把握し、そこに辿り着くまでのプロセスを明確に書き出せることです。

5W1Hを意識してプロセスを書き出してみましょう。

いつまでに〜試験6ヶ月前〜試験3ヶ月前試験1ヶ月前
なにを一通りの基礎知識を学ぶ
(過去問の解説が理解できる程度)
過去問を解き
自分に不足する知識を補う
実際の試験時間通り過去問を解く
どこで学校、塾学校、自宅図書館、自宅
どれくらい平日1時間 土日祝3時間平日3時間 土日祝8時間平日5時間 土日祝12時間
注意点勉強する習慣を身につける勉強する時間が長くなるが、
時間で満足しないよう
内容を記録する
試験当日に実力が発揮できるよう
環境にも配慮する

簡単ではありますが、上記のMeasurable, Actionable の2点だけでもただ◯◯大学に合格したいと言っている人より合格可能性が高まっている感じがしますね。

適格性

そして、最後の要素が適格性です。言い換えれば、その目標が自分の価値観に基づいているかどうかです。

上記のようにMeasurable, Actionable の要素を含んでいても、本人が本当にやりたいと思っていないと行動が大きく影響を受けてしまいます。そこまでして〇〇大学に合格したいとは思わないといった程度では、ある時点で計画を投げ出してしまっても不思議ではありません。

私が考えるMacの原則の良いところは、そのプロセスを通して(Actionable)まで目標を達成(Measurable)したいと思える思い(Competent)が自分の中にあるか?といった自問自答ができることだと考えます。

つまり、Macの原則が当てはまらない計画というのは失敗確率が上がってしまう勉強計画と言えます。

勉強時間を確保するためにやめることを考えていない

勉強するべき自分なりの理由が明確で、Macの原則に沿った計画を立てた上で最後に注意すべき点が、勉強時間を確保するためにやめるべきことを考えていない場合です。

新しいことを始めようとした場合、昔の私を含め多くの人は新しく始めることばかり考えてしまいます。

それは新しいことを始めると1日の時間が25時間や26時間に増えると思い込んでいるということです。

改めて文字にするととても滑稽ですが、Actionable 行動可能性でプロセスを明確にした際にどうやって時間を生み出すか?まで意識できたでしょうか?何かを始めるということは、何かをやめなければいけません。1時間の勉強を習慣化するには、合計1時間以上の習慣的な行動を無くしたり減らす必要があります。

人によってはTVかもしれませんし、残業かもしれません、通勤時間かもしれませんし、あまりお勧めできませんが睡眠時間かもしれません。仕事の昼休みを勉強時間に当てる方法もあります。この辺りは一人一人の生活スタイルによるので明確に何を削減できるか?に明確な答えはありません。

しかし、1日3時間の勉強時間を確保するには3時間分の何かをやめなければならないことは確かです。確かに隙間時間での学習も可能ですが、まず勉強する時間を確保し習慣化する。それが第一です。

そして隙間時間は、

新しいことを勉強する<勉強した内容を復習する

とした方が良いと考えます。あくまでも隙間時間は隙間時間です。メインの時間ではありません。思い出す頻度を上げることで記憶が定着化します(エビングハウスの忘却曲線)。

まとめ

ここまでブログを読んでいただいた方は、自分の学習計画に基づいて何らかの知識を身につけたいと感じている方だと思います。その目標を達成できるよう、自分の学習計画で上記3つの内容に当てはまるものがないか確認してみてください。

私自身、2021年10月現在、約9ヶ月後の簿記1級試験に向けて日々学習を続けています。目指すべき場所は各々異なると思いますが、目標達成に向けてお互い頑張りましょう!

Many thanks.



コメント

タイトルとURLをコピーしました